紫外線を1日15分2ヶ月間浴び続けると、毛髪は破壊的なダメージを受けると言われています。
髪の乾燥が進み、常にパサついた状態となるだけでなく、髪内部のタンパク質の結合が切断され、弾力性も失われ切れ毛が増えます。
特に女性は白髪染めやカラーリングをしている方が多く、その場合、紫外線から受けるダメージは通常の何倍にもなると言われています。
さらに夏の紫外線から髪や頭皮を守らずに放置していると、秋になって抜け毛が大量に増えることにもなりかねません。
今回は紫外線が毛髪や頭皮に与える影響や対策について、あれこれご紹介します。
紫外線が与える皮膚へのダメージがシミやシワといった老化となって現れることを「光老化」と呼びます。同様に「光老化」は頭皮にも起こる現象です。
頭皮は身体の一番高い位置にあるため、ダイレクトに紫外線を浴びやすく、たとえ髪の毛で覆われていても、ダメージを避けることはできないのです。
紫外線による「光老化」がおきれば、頭皮環境は悪化し、毛穴の炎症・乾燥・フケ・かゆみ・皮脂の過剰分泌など、さまざまな頭皮トラブルが引き起こされます。さらに紫外線UV-A波は、頭皮の真皮までダメージを与え、毛母細胞や毛包幹細胞に損傷を与えるため、抜け毛や薄毛の原因となります。
「地肌にも日焼けが起き、赤み・痛み・痒みがでた」
という経験がある人は要注意です。長引かせてしまうと秋の抜け毛が必要以上に多くなりボリュームダウンにつながってしまいます。
夏場、外出の際には髪と頭皮を紫外線から守る対策は必須です。
頭皮トラブルや抜け毛・薄毛を予防しましょう。まず一番手軽な方法は帽子の着用ですが、帽子をかぶることによる“頭皮の蒸れ”が薄毛の原因となるのではと心配される人もいらっしゃいます。
帽子着用は長時間であっても、適度な通気や通風を心がけていれば心配はありません。
髪型の崩れや、蒸れが気になるという方には日傘をおすすめします。
帽子や日傘はUVカット機能や遮熱機能が備わったものがおすすめです。
帽子も日傘もどちらも煩わしい、または帽子からはみ出た髪の毛が気になるという方にはUVカットスプレーが適しています。
1 スプレー前に髪をヘアクリームやオイルなどで保湿し、キューティクルを整えておきます。
2 髪を分け目から左右に分けておきましょう。
3 スプレー容器をよく振り、10〜15㎝ほど髪から離して上からジグザクに塗布し、軽く手ぐしでなじませます。
4 紫外線が一番よくあたる頭頂部は多めに塗布するのがポイントです。
5 スプレーしにくい顔の境目やうなじなどは、(顔にかからないよう)手にスプレーしてから直接手で塗るのが良いでしょう。
ついつい紫外線対策をしないで強い日差しを長時間浴びてしまった時は、時間を置かずに迅速にケアを行います。
頭皮は軽い火傷をしたような状態なので、炎症がひどくなる前に冷却材や冷たい水シャワーなどで頭皮を冷やし、炎症を鎮めることが重要です。
その後、頭皮を乾燥させないために十分な保湿も行いましょう。市販の育毛剤の中には、頭皮に栄養を与える成分、保湿効果成分、抗炎症作用成分を多く含んだものがあるので常備しておきましょう。
抜け毛や薄毛のリスクを少しでも減らすためには、夏だけでなく年間を通した紫外線対策を積極的に行うことが大切です。
当院では女性の薄毛専門のカウンセラーがお一人お一人のお悩みに真剣に向き合い、親身な治療でお応えします。
まずは無料カウンセリングへお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修:横浜中央クリニック